中山道六十九次 11日目 2021/05/03
今年のゴールデンウィークは、雨が多いようです。
今日、明日は雨はなさそうなので、続きを歩く事にします。鵜沼 (7.8km)、加納 (16.8km)、河渡 (5.9km)、美江寺 (4.7km)、赤坂 (8.7km)、垂井 (5.3km)、関ヶ原宿 (5.4km)、計 54.6km の目標です。少し長めですが、これが達成できれば残り、約90km、2日分の距離になります。これに備えて前泊もしたので、今日は頑張ります。
朝4時半、お世話になったシティホテル美濃加茂から出発です。
15分ほどで、太田宿本陣跡に戻ってきました。まだ月がうっすら残っています。本陣跡を後にして、木曽川沿いを鵜沼宿に向かいます。木曽川堤防から見る朝焼けが美しいです。木曽川堤防から県道207号美濃加茂線(旧国道21号)に戻れば岐阜まで 25km のサインが、岐阜は加納宿、今日2つ目の宿場町になる予定です。やっぱり遠いなぁ。
所々、県道沿いの旧中山道を見つけてはトレースします。これは、これでなかなか時間がかかります。
鵜沼宿に向かう「うとう峠」への入り口は少しトリッキーで行き過ぎてから戻り発見しました。歩いている県道美濃加茂線の下をくぐって、ここ本当に入るのかなという茂みを越えると小さな橋がありそこから峠の山道に出ます。蜘蛛の巣に辟易としましたが、面白いです。
地図を見ると確かにショートカットなのですが、県道を進んだらもう少し楽なのかもしれません。峠の入り口まで、太田宿から約1時間半、うとう峠を1時間かけて越え、街中に下りていくとほどなく鵜沼宿です。午前7時前、約2時間半もかかってしまいました。朝の 8km 平地なら1時間半の距離です。という事で、休まず、加納宿への約 17km に取り掛かります。
加納宿までの道のりは歩きやすい道が続きますが、退屈です。1時間ほど歩くと川崎重工、バイクはずっと川崎派なのでちょっと嬉しいです。それからまた、各務原市を越えて一時間も歩くと間宿の新加納宿に到着です。午前9時です。4時間半歩きました。鵜沼から休みなしだったので、少し休憩を取ります。鵜沼宿からここまでは約 10km 加納宿にはあと 7kmくらいです。
休憩も取れたので加納宿を目指します。
また2時間も歩くと宿場町らしくなってきました。加納宿に到着、午前10時半です。
本陣跡に行く前に、加納宿まちづくり交流センターでおトイレを借りました。
本陣跡を見て、加納天満宮や岐阜駅を横目に見ながら次の河渡宿に進んでいきます。
お腹も減ってきたので、少し早いですが河渡宿への道中で昼食を取りながら休憩する事にします。たまたま赤信号で足止めされた交差点に松屋さんがあったので、牛丼をいただきました。アクリル板に囲まれての食事です。お客さんが増えてきそうなので、混んでくる前に先を急ぎます。長良川を越えると河渡宿です。残念ながら遺構もありませんが少しだけ渡しの宿場だった風情を感じます。もう12時半、食事もしたので、6km の道のりでしたが、加納宿から河渡宿まで2時間弱もかかってしまいました。
ここまで約 30km を8時間です。ちょっとペースアップしないと、関ヶ原は夜になってしまいそうです。残り約 25km 次の美江寺宿を目指します。美江寺宿までは 5km 弱、今日一番の短距離です。午後1時過ぎ1時間かからず美江寺宿に到着です。
美江寺宿の高札場跡はお寺の境内の中にありました。ペースアップのため、赤坂宿へそのまま向かいます。赤坂宿までは約 9km 距離は、ありますが歩きやすいです。
美江寺から 4km ほど揖斐川を越え、少し進むと和宮様ゆかりの小簾紅園に出ます。ベンチで10分ほど休憩させていただきます。和宮様の歌からか楓が多く、秋だとまた違った風情なのかなと思います。
休憩しパンもつまんだので、続きを歩きます。
小簾紅園から1時間少し歩くと、赤坂港跡の火の見櫓が見えてきます。赤坂宿に到着です。午後3時半少し前です。赤坂港跡を過ぎ本陣公園のベンチで3時半まで休憩です。
ここまで、約 44km 残り 約 11km です。今日の旅程全体の8割です。疲れてペースが落ちてきていますが、次の垂井宿、その先の関ヶ原宿どちらも 5km 強で、宿場間がそれほど遠くないのでモチベーションは維持できそうです。関ヶ原まで3時間はかからないでしょう。次の垂井宿へ進みます。
1時間ほど歩くと、キャプテン翼フットサルスタジアムが、翼君が応援してくれているという事にして、進めば相川、ここは人足渡しの地で、和宮様が往来されるような場合は木橋がかかったそうです。相川を越えるとすぐに垂井宿。ここからは、ほぼ東海道本線沿いに歩く感じになり、碓氷峠、和田峠や十三峠の時のような不安は感じずに済みそうです。
もうこのあたりから、関ヶ原合戦場の名残を感じる地域になってきています。
今日の最終目的地関ヶ原に向けて出発です。午後4時40分、このペースなら日没前には関ヶ原に到着できそうです。南宮大社の石鳥居や明治天皇ご休憩所だった本龍寺などを横目に進んでいきます。途中保存状態が良く国の史跡になっている垂井一里塚を見ることができます。ここには浅井行長が東軍として陣をはり、毛利秀元などの軍に備えていたようです。まだここから関ヶ原までは1里約 4km はありますから、関ヶ原合戦の規模感が伝わってきます。
垂井の1里塚を過ぎると関ヶ原バイパスと国道21号線が分岐し国道21号線につかず離れずで進んでいきます。そろそろ日差しも午後の顔から夕暮れの顔になってくる頃、関ヶ原宿への松並木に入っていきます。松並木を出て、国道21号線に戻ってきました。もうすぐゴールです。
本陣跡のスタジイは八幡神社の境内に。午後5時40分およそ13時間、今日はいっぱい歩きました。
今日、頑張ったので、残すところ 90km 強。あと2日分で旅程が組めるレンジになりました。関ヶ原駅に向かい、大阪の自宅に帰宅しました。