中山道六十九次 13日目 最終日 2021/05/06
いよいよ、最終日です。守山 (13.7km)、草津 (5.9km)、大津宿 (14.4km)、京三条 〈11.8km)、計 45.8km でこの旅も終点です。感慨深いなぁ。
今日も大阪の自宅から移動、新快速で近江八幡まで移動し、その後近江鉄道で一駅、武佐です。前回の関ヶ原移動より、1時間くらい早かったので、今日は歩き出しが午前8時前です。宿場の数が少なく一区間の長い旅程ですが、琵琶湖周辺や、山科からの道のりは景色の変化も多く退屈せずに歩けると思います。また、草津からは東海道を歩いた時に経験済みで、先が読めるので精神的にも楽な展開になると思います。さあ出発です。
まず、前回日が暮れ始めていてじっくり見れなかった武佐宿の本陣跡に一旦戻り見学です。その後回れ右して、守山宿に向かいます。前回走った武佐駅までの道のりをゆっくり見物しながら進みます。まずは、守山宿の中間あたりにある野洲を目指します。村田製作所さんの野洲サイトが良い目印になると思います。それにしても京滋には優れた製造業が多いですね。今日は国道8号線とつかず離れずで進むことになります。
武佐宿から 3km ほどで一旦国道から離れ、旧道を横関の渡し場の方に進んで行きます。(現、日野川) 渡し場周辺は昔ながらの旧道で、熊蜂が多くドローンのようにホバーリングしています。刺されると嫌なので少し速足で進みます。
8号線に一旦もどり間宿の鏡を越えて行くと村田製作所さんが見えてきました、野洲です。守山までの半分ほどです。午前9時半になっています。出発から一時間半くらいで約 7km、時速 4km 強で進んでいるようです。村田製作所さんを越えて大篠原の旧街道に少し入り8号線に戻ると今度は平田機工さんです。
平田機工さんを越えると8号線を離れ、野洲駅に向かって旧街道を進んで行きます。野洲駅近くの野洲小学校を越えてさらに一時間野洲川を越えると守山宿は目と鼻の先です。武佐宿から3時間半ほどで守山宿に到着、午前11時20分くらいです。あと草津、大津宿を残すのみです。守山宿も宿場の風情を所々残していました。この先、草津宿からは、東海道と同じ道のりになり、メジャーな東海道の案内に取って替わられ、中山道宿場町のサインも多分ここまでかと思います。
守山宿を後に歩きやすい平地をてくてく歩き、今宿一里塚、草津駅、草津一里塚と進んで行くと守山宿から1時間強、草津宿です。
お昼の12時半です。本陣跡に向かいましたが、前回同様、本陣跡の資料館は閉館中。宿場通りがそのまま商店街になっていったパターンの、宿場風情を感じながら進み、FM 草津で休憩させてもらいます。ここまで約 20km 残すところ 25km ほどです。なんだか今日で終わってしまうのが寂しく思えてきます。次の大津宿までは、14km 超え、本日一番の長距離です。まずは、瀬田唐橋を目指して歩く事にします。
南草津を過ぎ瀬田に向かう道中、弁天池に浮かぶ弁財天神社に行き当たります。東海道の時もこの小さな橋を渡って、お参りさせていただきました。
草津宿からから大津宿に向かう道には、コンビニも多く、トイレをお借りしたり、お茶、コーヒーなどの水分補給にも困りません。今日は暑いので、流行はアイスのCOOLishです。これだけ歩いていれば2つや3つ食べても太らないでしょう。
弁財天神社、瀬田駅を過ぎれば、瀬田唐橋です。東海道一人歩き、琵琶湖一周を友人と歩いた時、今回と、この橋を歩いて通るのは実に3回目です。
ここからは、少し湖水に沿って北上するように大津宿に向かいます。
石山駅を過ぎるとROHMさんです。近江大橋の西岸付近で西に進路が変わります。大津宿はもうすぐです。大津宿本陣跡には午後4時ジャストに到着しました。これで宿場町六十九次はすべて踏破した事になります。あとは京三条のゴールを目指すのみです。
残り約 12km 山科に抜ける逢坂や、蹴上の峠などアップダウンが続きますが、日没までには鴨川に到着できそうです。大津宿の本陣を出て少し歩くと、すぐに逢坂です。
歩道が歩きやすいのが救いです。峠の頂上には、有名な大谷茶屋があります。大谷茶屋を過ぎ、逢坂を下っていくと県境です、ついに京都府に入ります。
東海道と合流してからは並走してきている1号線を陸橋で越え、山科の街中へ向かいます。山科の駅前を過ぎてしばらく歩くと旧道を御陵から蹴上げに向かって上っていきます。
浄水場を過ぎると京都市内が見えてきます。三条に向かって下っていきます。
午後6時過ぎ三条大橋に到着です。気持ちの良い夕暮れ時です、前回の雨の中のゴールと違って、弥次さん喜多さんも幾分楽しそうに見えます。
中山道は、東海道よりやはり長かったですが、木曽路は本当に美しく、宿場町がそのまま商店街になったような街並みや、街道がそのまま拡張され舗装されていった現在の中山道、本格的な峠道の残る旧道など変化にも富んで楽しかったです。
しかしながら今回は一泊2日の旅程を2回含む11回に分けたトライで、途中休養を挟むことができたので、一気に歩いた東海道の時に感じた達成感には及びませんでした。
いずれにせよ、これで楽しかった中山道のおとな散歩も終わりです。祭りの後のような寂寥感を感じつつ、鴨川の夕暮れを眺めて帰宅しました。