中山道六十九次 7日目 2021/04/18
雨も上がったので、木曽福島を目指します。洗馬 (7.2km)、本山 (3.3km)、贄川 (7.9km)、奈良井 (7.3km)、薮原 (5.3km)、宮ノ越 (7.5km)、福島宿 (7.1km)、計 45.6 km を目指します。
そろそろ、交通費も馬鹿にならなくなってきたので、しっかり計画を守って、電車や宿泊するホテルとの連動をしていかないと、節約できません。日の出前、早朝4時半からスタートです。
美しい木曽路を楽しみたいところですが、空模様は、傘を差そうかと迷うくらいの弱い雨がパラついたり、降りやんだりと決して良いとは言えない展開です。
暗いうち、むじなか狐に化かされそうな道を進みましたが、1時間かからずに、洗馬宿に到着、日が昇ってきます。本山宿までも 3.3km と近いため、洗馬宿から40分程度で到着、まだ朝の6時、脚慣らしのような感じです。
先週は、初夏並みの暖かい日が続いたのですが、昨日雨を降らせた低気圧が北東に進み、北西からの冷たい高気圧を巻き込みながら北風となって長野県に吹き込んでいるので、湿った空気とぶつかる、所々で、にわか雨が降っている感じです。予報では、この高気圧の張り出しが強く天気の崩れは無いはずだったのですが、時折冷たい霧雨が降ってきます。今日は一日、にわか雨と寒さとの戦いになりそうです。また修行です。
本山宿を過ぎるといよいよ木曽路です。美しい木曽山脈や木曽川が目を楽しませてくれるのを期待しながら進みます。
所々残っている旧道をトレースしながら進めば贄川宿です。7時40分になりました。
本山宿から1時間半というところです。ここ贄川宿は関所のあった宿場町のようで、宿場江戸方に立派な関所跡が復元されていました。本陣、脇本陣を眺めて奈良井宿方面に進んでいきます。空模様は相変わらずで、小さな霰(アラレ)まで降ってきました。
贄川宿を過ぎ少し進んだ先の贄川のトチの巨木を眺め、漆工芸店の立ち並ぶ木曽平沢を過ぎ、贄川宿から1時間半、楽しみにしていた奈良井宿に到着です。
進み具合によっては宿泊地にしたいなぁと考えていた宿場町です。
期待以上に素晴らしい街並みでした。本陣跡地を見学し、腰を下ろせるベンチで一服して街並みを眺めて休憩です。まだ、9時半ごろ観光客の姿もまばらでゆっくり楽しめます。
ここ奈良井宿は、規模、風情とも中山道で屈指の宿場町と思います。電車の駅もあり適度に商業化されています。一度訪れて見られるのも良いかと思います。また、民宿として経営されているお宿もあり、中山道を江戸方からゆっくり歩かれる方には、塩尻宿からの宿泊地として最適かもしれません。私の場合は昨日の土曜日が雨、今週歩けるのは、今日一日ということになったので、塩尻に前泊、強行して木曽福島まで一気に行く予定で、ここは通り過ぎます。
30分ほど休憩し、10時体力も回復です。たぶん今年最後、見納めの雪がちらつく中、今日の難所、鳥居峠越えに取り掛かります。
昨日の雨から続く今朝の小雨で、足元の悪くなった旧道をどんどん登っていきます。峠としては、碓氷や和田とは比べ物にならない小ぶりなものですが、寒いのでこわばった筋肉が少し悲鳴を上げています。
峠の無人休憩所で一服。雪が少し小降りになるのを待ちます。
少し小ぶりになったようなので、休憩所を出発、下り道を進んでいくと中山道ツアーの一行とすれ違いました。京方から登ってこられたのでしょう。ガイドさんのついたツアーなら相当安心だろうなと思いますが、冒険的気分はやっぱり一人旅に限ると思いなおして先に進みます。薄くかすんで見えるのは木祖村でしょうか、最後の石畳を過ぎ少し行くと薮原宿です。
薮原宿を出てすぐというか、京方の出口というか薮原一里塚近くにデゴイチ D51 238 が展示されています。北海道にある旧国鉄苗穂工場で製造されたようですが、機体は綺麗に保管されています。
デゴイチを後に、晴れていたら透き通った渓流だったはずの木曽川を眺めながら進みます。薮原宿から1時間半ぐらいでしょうか、宮ノ越宿に到着です。12時半です。そろそろお腹も減ってきました。食事できそうなところを物色しながら、今日の目的地、福島宿を目指します。
宮ノ越宿を過ぎたあたりからお天気も少し回復し、たまに日も差す展開になってきました。あと一時間出発が遅ければ、今日一日傘の出番もなかったのかなと少し後悔です。
ところどころの旧道を楽しみながら進み、気づくと、マンホール、いやいや今はジェンダーフリーでメンテナンスホールというのでしょうか、その蓋に福島関所のデザインが。もうすぐ福島宿です。
遠くに関所を模したゲートが見えてきました。福島宿に到着です。午後2時少し前です。まずは江戸方にある関所を見学させてもらいます。
関所を下り、街中に降りていきます。本陣跡を過ぎ帰路のため福島駅を目指し旧街道沿いに進みます。
駅の手前に旧宿場の風情を再現した街並みに行き当たります。関所も風情がありましたが、最後まで楽しめます。
旧宿場の風情を楽しみながら少し行くと木曽福島駅、今日の行程はここまで、宮ノ越宿が、ほぼ中山道の距離的な中間地点なので、これで半分強というところです。
昼食は取り損ねてしまいました。次回は、できれば木曽牛です。