中山道六十九次 3日目 2021/03/20
先週は、他に予定があったので2週間ぶりです。
今日は、本庄宿からスタートし、新町(7.9km)、倉賀野(5.9km)、高崎(6.0km)、板鼻(7.2 km)、安中(3.2km)、松井田宿(9.6km) 計 39.8 kmに加え、次回に備えて坂本宿とのほぼ中間地点にある、信濃本線終点の横川駅まで、ほぼ 45km を目標に歩きます。 天候が心配なので、雨が降ってきたら最寄りの駅に駆け込んで即刻中断という軟弱な姿勢で臨みます。まずは、前回到達した本庄駅に電車で移動し新町宿を目指します。時刻は6時40分、さあ出発です。
現在ではコンサートなどのイベントにも活用されている、レンガ造りの旧本庄商業銀行を横目に見ながら進んでいきます。
1時間少し歩くと神流川です。これを越えると埼玉県から越境し、いよいよ群馬県突入です。
神流川を渡ると、新町八坂神社と柳の茶屋跡でした。芭蕉の句碑には、「傘(カラカサ)におしわけみたる柳かな」とありました。雨だと違う風情があるのかもしれませんが、雨でなくて良かったです。今日は低気圧が日本海側にあるらしく、緩やかな南風が背中を押してくれるのでとても歩き易いです。
柳の茶屋跡から30分ほどで、新町宿小林本陣跡に到着、疲れていないのでそのまま倉賀野宿を目指します。
烏川の堤防で菜の花を見ましたが、行田周辺の荒川沿いの方が菜の花は多かったです。
新町宿から一時間ちょっとで、倉賀野宿に到着です。まだ疲れていないので、時速5~6キロで進めているように思います。
本庄宿から新町宿までは、約 8km それなりに時間がかかりましたが、倉賀野、高崎宿まではそれぞれ 6km 程度、サクサク進みます。右手に高崎アリーナが見えてきました。高崎宿本陣跡まではもう少しです。高崎宿本陣跡地の地点まで来ましたが遺構もなく、まだ10時半なので、昼食は板鼻宿で取ることにし、先に進みます。
進んでいくと上豊岡の茶屋という案内が、公卿や上級武士の休憩所だったそうですが、一般庶民である僕は、そのまま板鼻宿に進みます。
少し歩くと碓氷川と並走するようになります。ここからは碓氷川とつかず離れずのルートになるのだと思います。
おなかがすいてきたので、近くにあったラーメン屋さんで軽く昼食を取り、八幡八幡宮 (やわたはちまんぐう)の鳥居を右手に30分足らずで、板鼻宿に到着しました。
安中宿までも 3.2km なので休まず進めば、すぐに到着です。今日の目標である松井田宿までは、約10km あるので、途中で休憩をとることにしてそのまま進みます。
安中の杉並木を歩きながら、思い出したのは美しい東海道の松並木です。もしかすると中山道は杉並木をこの後も見ることになるのかもしれません。
また、中山道は歩道が整備されているところが多く歩き易いです。東海道は水はけのためか幅が狭いからか歩道の傾斜が大きいところが多く、脚にへんな負担がかかり大変疲れました。伸ばしきることができないからか、より体重を支えることになるからかなのかは、よくわかりませんが、緩やかでも斜めになっているところを何時間も歩くと高くなっている方の大腿の付け根あたりが悲鳴を上げ始めます。
もう一つの違いは、旧宿場に入ると見通しの良い一本道が多く中山道の方が道がわかりやすい事です。旧宿場の街並みにインパクトをあたえるような都市整備が少なかったのかもしれません。
安中宿を越えると緩やかなアップダウンが増えてきます。
そろそろ疲労もたまってきたので、18号線と旧道が交差するところにあったコンビニで休憩します。都会から離れてくると、バイパスや国道と旧道の交差するポイントでしかコンビニを見かけることも少なくなってくるので、休憩やトイレのタイミングには要注意です。
休憩をいれて2時間ちょっと、松井田宿に到着です。
まだ午後3時半、時間も余っているので努力目標である、信濃本線の横川駅を目指します。横川駅を次回のスタート地点にできれば、坂本宿から軽井沢宿に続く難所、碓氷峠越えの負担が減ること必至です。
信濃本線に沿うように進みます。西松井田駅を越えていくと旧道らしい旧道に行き当たりました。長野県や岐阜県を歩くときにもこんな風景に出会うんだろうなと思います。
途中、菜の花と桜のコントラストが楽しめる地点を通過しましたが、あいにくの天気で青空背景の鮮やかなピンクと黄色というわけにはいきませんでした。
遠くに碓氷峠の靄がかすんで見えています。ここまでくれば、横川駅は目と鼻の先です。緩やかな上り坂をどんどん進みます。
松井田宿から約一時間、本日の目的地横川駅に到着です。
信濃本線高崎、横川間はこの駅で終点です。横川、軽井沢間は、平成9年9月末をもって廃線となったようです。
片側にしか駅名表示のない駅の案内板を見ながら、電車での帰路につきました。