一人旅 五十三次一気完歩など

東海道、中山道など街道歩き

2022年 甲州道中四十四次 5、6日目 2022/04/23-24

甲州道中四十四次 5日目 2022/04/23

4月23、24日両日雨は降らなさそうなので、この週末で甲州道中を完歩することにしました。茅野にホテルが取れたので、23日は過激ですが、あずさ1号で当日韮崎に移動し、45km 程度歩き、24日残りの16km 程度を早朝踏破し、お昼ごろには上尾に帰着する計画としました。

四十四次 約 207 km (52里21丁)5日目は、あずさ1号で韮崎に移動し、そこからスタートして、台ケ原(15.7km)、教来石(5.5km)、蔦木(4.6km)、金沢(14.4km) 4宿に加えて、茅野までのおよそ5km、計45km、6日目は上諏訪(15.5km 実質残り10kmほど)、下諏訪(5.1km)、計 20.6km 2宿実質16km を、午前7時ごろまでに歩き切り、下諏訪から上諏訪へ電車移動し、上諏訪発のあずさ8号で帰宅する予定です、かなり過激ですが、出発です。

新宿で、あずさ1号に乗り換えて韮崎に到着したのは、8時36分歩き出しが9時前になってしまいました。やっぱり前泊だったかなと思いながら出発です。駅からは八ヶ岳が綺麗に見えています。快晴です。

八ヶ岳 平和観音 国道20号線

平和観音に、世界を揺るがしている戦争の終結を祈りつつ新府方面に進んで行きます。諏訪まで、国道20号線なら50kmのようです。30分も歩くと東京エレクトロンさんが見えてきました。次の台ケ原宿までは、15.7km、この旅最長の宿場間距離のため、小さな目印を見つけながら歩かないと退屈必至です。今日は厳しい北風が向かい風になっていてなかなか骨が折れます。

TEL山梨 釜無川 国道わきの集落は街道の趣

釜無川に沿うように、ところどころ集落になっている、旧甲州街道に分岐し、また国道20号線に戻ってくる繰り返しで進んで行きます。集落になっているところはほとんど小さな高台になっています。昔の川は流れを変えることもあっただろうし、ある程度高地で無いと安心して生活が営めなかったのかな、にしても国道の方が楽そうだなとか色々考えながら歩いていきます。出発から3時間釜無川と尾白川に分岐したところで、古道はらじ道に入ります。退屈していたので、少しワクワクです。

古道はらじ道

古道は、アスファルトやコンクリートにいじめられた靴底に優しく気分よく進んで行けます。古道に入ってすぐ「無銘の巨塔」の案内が、スルーできずに登っていくと大きな巨石が銘を刻まれず立っていました。古道に戻り進むとやっと台ケ原宿が見えてきました。12時です、そろそろお腹もすいてきました。手打ちそばのお店を見つけたのですが、お客様が並んでおられるので、台ケ原珈琲さんで早くできると言っていただいたピザトーストとアイスコーヒーをいただき、トイレをお借りしてすぐに続きに取り掛かります。

無銘の巨塔
台ケ原宿 手打ちそばくぼ田
台ケ原本陣跡 街道風情 明治天皇御在所跡

茅野まではあと30kmほどあり、時速5kmでも6時間、時速4kmなら、7時間半、到着が夜になってしまいます。次の教来石宿までは5.5km疲れてきてはいますが、南アルプスを眺めながら1時間少しで到着、午後1時半です。本陣地点には遺構らしきものはありませんでしたが、すぐ近くに明治天皇の御小休止所の石碑がありました。次の蔦木宿までも5km弱、休まずに進んで行きます。

南アルプス 教来石宿本陣跡 本陣跡地点風情

30分程で、山口の関所を越え釜無川を渡ると長野県に突入です。釜無川を渡って一旦国道20号線を離れ、旧道で応安の石碑などを見て、国道に戻ると、蔦木宿大阪屋本陣跡です。午後2時半です。

山口関所跡
応安の古碑 蔦木宿本陣跡 明治天皇御駐輦址

次の金沢宿へは14km強、3時間はかかりそうです。さらにその後、茅野までは6kmほど、休憩なしに進んでも午後6時半ごろになりそうです。日没後しばらくは薄明かりがありますが、急がないと真っ暗になってしまいます。今日出発した韮崎から最後の金沢宿の手前までの道のりは約600mの高低差があり、緩い登り道が続いていましたが、蔦木宿以降はさらに登りが厳しくなってきます。根負けすることなく一里塚を目印に進んで行きます。

金沢宿へ 平岡一里塚 八ヶ岳みらい菜園

途中カゴメさんの富士見工場や八ヶ岳みらい菜園などのおかげで飽きずに進んで行けます。金沢宿白川本陣には午後5時15分ごろ到着です。残り6kmです。金沢宿の手前からなだらかな下りになってきています。

重修一里塚 御射山神戸一里塚 エプソン精和荘
金沢宿本陣跡 権現の森

なんとかあと1時間は、明るいうちに歩けそうです。金沢宿を出て1kmほど歩くと、県道197号線に分岐し交通量が減って歩きやすくなってきます。中央道西宮線をくぐったあたりで旧道に入り、茅野の市外に入っていきます。

旧道 茅野

茅野の天皇御小休所に到着したのは、午後6時半。今日は約49km、約6万7千歩ほど歩きました。ホテルちので宿泊させてもらい、明日は朝4時過ぎ頃から歩きたいと思います。

もう目と鼻の先

甲州道中四十四次 6日目 2022/04/24

24日朝、昨夜はホテルに入って、コンビニ弁当を食べてお風呂に入ってすぐに眠ってしまったので、午前3時半ごろ目が覚めました。午前4時半、周りはまだ少し暗いですがすぐに明るくなってくるので、下諏訪に向かう事にします。今日のルートは国道20号線と少し山手にある旧甲州街道を歩くことになります。

気持ちの良い日の出前 一路諏訪へ

夜が白みがかってくるこの時間帯に歩くのは、本当に気持ちがいいです。思ったより今日は筋肉痛もなく、朝から気分よく歩けます。歩き始めて30分もたつと空が明るくなってきました。トイレに行きたくなってきたのですが、国道20号を離れて旧甲州街道を進んでいるとどこにもコンビニがありません。上諏訪宿本陣跡の手前にセブンイレブンがあるようなので、強行して進むことにします。寛文2年1662年創業の宮坂醸造を過ぎたところでセブンイレブンを発見、おトイレをお借りし、ホットコーヒーで一服です。そこから上諏訪宿ぼたん屋本陣跡には6時に到着です。遺構はありませんでしたが、本陣跡は郵便局になっていて、周辺の商店街は街道風情を感じることができます。

宮坂醸造 上諏訪宿本陣跡地点 街道風情

上諏訪を出て少し行くと江戸から52番目の片羽一里塚です、事前調査では52里21丁という事だったのですが、下諏訪の手前に53番目の冨部一里塚があるようです。後5km程でこの旅も終わりかと思うと少し寂しくなってきます。

一里塚 また高台に エプソンさん

片羽一里塚を越え、エプソンさんを見たあたりから高台になってきていて諏訪湖が目に入ってきます。もうすぐゴールです。明治天皇御駐輦址を過ぎたあたりから諏訪大社に向けてだんだんと下りになってきます。

諏訪湖 明治天皇御駐輦址

諏訪大社には午前7時ちょうどに到着、去年中山道を歩いた時の分岐点、今回のゴール下諏訪宿本陣には7時4分に到着です。

一里塚 諏訪大社 中山道27番と合流

今朝は歩いた時間が短く、あっけない幕切れですが、下諏訪駅に向かいます。無事に乗り継ぎもでき、7時33分あずさ8号で新宿に向かう道すがら今回の旅を振り返ることができました。2日目の城山山頂に登ってしまったミスがなく、初日もう少し頑張れば、5日の距離だったかもしれません。東海道中山道の時のような達成感はありませんでしたが、初日の歩き「はとバス」的なコースは楽しめましたし、山梨や埼玉西部を知る良いきっかけになりました。五街道、残すところは奥州道中です。またまた楽しみですが、五街道制覇後はツーリングに戻る予定です。

下諏訪駅 甲州道中完歩

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