東海道一気完歩を目指す方に
お奨めしたい内容です。
1.日程
できれば、20日以上の連続したお休みを準備してください。
多分帰宅して2日くらいはポンコツになります。
2.季節
初夏、特に梅雨前のゴールデンウィーク前後、推奨です。
日が長いので明るい中歩けます。旧道で暗くなると本当に怖いです。
未明は肌寒いですが、日中は半袖でも大丈夫です。洗濯が楽です。
秋は気候は良いですが日が短く不利になります。夏は消耗が激しいです。
3.歩く時間
朝4時くらいから12時間前後がおすすめです。車も少なく空気もきれいです。
日の出30分前くらいなら十分歩ける明るさです。
早めに宿につかないと洗濯や雨に濡れた靴を乾かす時間が取れません。
夕方早めに宿に到着するとゆっくり休めます。できれば夜は8時か9時早めに就寝し6~7時間の睡眠を確保しましょう。
4.デイパック、ナップサック
18Lまで位のサイズで防水、スペースが3つ以上に分割されていて、ペットボトル用のポケット。ショルダーストラップを前で絞れるチェストストラップ付のもの。
ナップサック選びは大事です。うまく体にフィット(チェストストラップ重要)しないと擦傷ができたり、肩が異様に凝ったりします。トレイルラン用のモノも良いかもしれません。欲張って大きなものを担いでいくと自滅します。
5.靴
靴は大きめ履きなれたものを靴ひもで足のむくみに合わせてフィットさせる、調整できないと2サイズくらいは浮腫みます。1週間くらいするとあまり浮腫まなくなるのですが、そこまでは調節できないと本当につらいです。
(雨の翌日用に予備を持っていきましたが、不要でした)
6.服装
半袖2着、ズボン2着。
初夏のウォーキングとして他人が気にしないレベルで寝間着にもなる上下半袖半ズボンのスポーツウェア。下着、靴下などは3セット。ポンチョとウルトラライトダウン。
ベルトは軽めのモノ。長ティは、バックの容量から切り捨てたのですが困りませんでした。あと頭に巻けるような薄手のタオル。帽子代わりになります。
7.必須(と思われる)装備
携帯電話。
携帯は音楽を流すとクマよけにもなりますし、いざという時の連絡用、写真などにも活用できます。天気予報をこまめにチェックしたり、ホテルを検索予約したり、残念ですが、携帯電話がなければ、完歩できなかったと思います。
このアプリがあると無いとでは大違いです。あまり道に迷わなくなります。
それでも多分少しは迷いますが、とにかく重たい地図から解放されます。
GPSはバッテリーを消費するので、モバイルバッテリー、充電器、ケーブルは必須です。
ロキソニン。たぶん必要になりますが、薬剤師のいない薬局やコンビニでは入手できません。
マルチビタミン、マルチミネラル。汗で消耗しミネラル不足になると意味不明な水疱などが擦れる部分にできたりします。
8.コンビニなどで必要に応じて調達する事になるもの
歩くと本当におなかが減ります。5~6個入りのあんパンやクリームパン、麦茶などは常備してください。
日焼け止め。2日目のお風呂で腕とうなじが痛くて気づきました。これとタオルがあれば、帽子は必要なかったです。
バンドエイド。靴とこすれる部分がわかってくるので予防で早めに貼りましょう。
湿布など。筋肉痛だけでなく土踏まずに貼って寝ると足の浮腫みが少し改善します。
杖。僕の場合は、3日目と4日目は必須でした。
折り畳み傘。これとポンチョで雨をしのぎましょう。
9.その他
お金。たぶん15万円前後必要です。健康保険証や免許証も携帯された方が良いと思います。
ホテルのリストを各宿場ごとに3~4軒事前調査しデータ化して携帯に入れていったんですが、前日か当日の状況に合わせて携帯のホテル検索サイトを活用しても代用できました。コインランドリーやコンビニ併設を調べておくと良いと思います。ホテルから動きたくなくなる事もままあると思います。朝食付きはあまり重要でありません。ホテルの朝食を取れる時間に出発すると、10km は歩く距離が短くなると思います。
お天気チェックは重要です。雨が上がりそうなら出発を遅らせる、雨が降りそうなら早めに切り上げる。臨機応変に歩きやすい時間を確保するように努めてください。
夕方3時に切り上げて、朝4時前に出たこともあります。雨とは戦いになります。
もう一つ、一泊二日ぐらいの歩き旅とは根本的に別モノと考えてください。
本格的な回復をする事はできません。なんとかだましだまし補修しながら行くだけです。過酷な繰り返しに体が慣れてくるのは多分一週間後くらいです。三日目から2~3日は修行ですが、一番研ぎ澄まされてくる時間かも知れません。ぜひ味わってみてください。
有用な事を思い出したら、アップデートしていきます。
目指される方、頑張ってください。歩き出せば何とかなるものです。